印刷物を直接送付するDMは、多くの企業で採用されているマーケティング手法です。封書などを用いることで自社の製品やサービスに関する多くの情報を顧客に届けることができ、また実際に手に取って見てもらえることから、顧客の印象に残りやすいという利点があります。
しかしながら、DMはそもそも開封してもらえなければ意味がありません。企業としては、コストをかけDMを作成、発送するわけなので、少しでも開封率を挙げる工夫をする必要があります。
DMの開封率はどれくらいか
2018年に一般社団法人日本ダイレクトメール協会が行った調査によると、DMの開封率は約80%という結果が出ています。そして開封後、インターネットで商品や企業について調べたり、実際に来店、商品を購入するなどなんらかのアクションを起こす年代、性別は、20代の男性が最も多いそうです。次いで30代女性、30代男性の順で、DMをきっかけに行動を起こす割合が高いそうです。知名度の向上を目的とするだけでなく、行動喚起を目的とするのであれば、若年層に訴えかけるDMを意識する必要があると言えるでしょう。
開封率が低いDMの特徴
開封率が低いDMには、大きく2つの特徴があります。まず、購入や来店に繋がるメリットが表現されていないことが挙げられます。商品やサービスの情報を掲載しただけでは、顧客にはその商品やサービスの具体的な魅力は伝わりません。特に封書の場合、いくら中のチラシやカタログにお得な情報を記載したとしても、開封されない可能性もあります。ハガキであれ封書であれ、手に取った時点で顧客にとってのメリットが分かるような記載の仕方をすると良いでしょう。封書の場合、封筒の外側に「期間限定キャンペーン中」「サンプルプレゼント」など顧客の関心を引くキャッチコピーを記載するという方法が有効です。
そのほか、開封されにくいDMの特徴としては、封筒に個性がない、というものが挙げられます。定型のシンプルな封筒に社名を印刷しただけのものでは、顧客の印象に残りにくく、またほかの会社のDMに紛れてしまうこともあります。商品をかたどった形の封筒を用いたり、定型にないサイズの封筒を用いたりすることで、DMに関心を持ってもらえる機会を増やすことができます。
ただし、定形外のDMは発送の際の費用が割高になるというデメリットがありますので、注意しましょう。あまりコストをかけず、個性のあるDMを送りたいという時は、DM発送代行サービスを利用するという方法も良いでしょう。一例ですが、メールカスタマーセンター株式会社のDM発送代行サービスを利用した場合、郵便局や配送会社の大口発送割引が適用されるので、DM発送にかかるコストを削減することができます。
さらにコストを抑えつつ顧客の目に留まりやすいDMを送りたい場合は、中身が見えるクリアタイプの定型封筒を用いるという方法もあります。定型郵便は、定形外郵便に比べ発送費用が安価です。クリアタイプの封筒もDM発送代行サービスを利用して送ることができますので、この方法が費用面では最も割安であると言えます。
DMは、ほかのマーケティング手法と比べても、開封率は決して低くありません。有効に活用し、来店や購入などの顧客行動につなげましょう。